音楽療法
現在、がんで悩む患者は多くいます。
がんの治療には手術や抗がん剤などがありますが、音楽療法という方法もあります。
音楽療法はがん患者だけでなく患者の家族の精神ケアにもなり、研究結果も出ているので音楽療法とがんについて見ていきましょう。
音楽療法とは？
音楽療法は大きく分けて2つあります。
能動的音楽療法
1つ目が患者がピアノを弾くなど自ら音楽を演奏する療法です。能動的な音楽療法で、歌を歌うなども能動的な音楽療法に入ります。
受動的音楽療法
2つ目は音楽を聞く受動的な音楽療法です。医者などの医療関係者が選ぶ音楽を聞き、治療していきます。
音楽療法の目的は、病気から精神と身体を改善させていく事です。
がんだけでなく、認知症やパーキンソン病、統合失調症など様々な病気に取り入れられています。
医療的な手術などに比べると効果がないように思える音楽療法ですが、音楽療法は科学的に効果があるとの研究結果もあります。
そのため、医療分野での大きな活躍が期待できます。
音楽療法の取り入れ方
音楽療法はただ歌を聞く、歌うだけで取り入れる事もできますが、それだけだと効果はあまり期待できません。
そのため、本当に音楽療法を取り入れて効果を得たいのなら、音楽療法士と一緒に音楽を取り入れていきます。
音楽療法士とは、日本音楽療法学会の試験に合格した人の事です。
医療機関や介護施設などに勤めている場合が多いのですが、音楽療法士の数はまだ少なく、あなたの最寄りの病院にいるとは限りません。
そのため、もし音楽療法士の指導を受けたいとなれば、医療機関や介護施設に問い合わせをしてみましょう。
また、緩和ケアセンターやがん相談センターなどでは、音楽療法士を紹介してくれるかもしれません。
がんと音楽療法の効果
精神的なリラックス効果が、音楽療法によって期待できます。
例えば、検査の時に音楽を流せばリラックスして検査が受けられ、患者の精神的な苦痛を緩和できます。
また、がん患者とその家族が一緒にいる時に、一緒に好きな音楽を聞くと思い出を共有できます。
がん治療は精神的にも肉体的にも疲れますが、音楽はそれを軽くする力があるのです。
がんは精神的、肉体的、社会的にも苦痛をもたらします。
医療では肉体的な治療はできますが、精神的や社会的な治療はあまりできない場合があります。
また、治療は家族ではなく患者のみです。
音楽療法はまだまだ認知度が低いのですが、患者だけでなく家族もがんの悲しみを楽にしてくれます。
音楽療法に副作用が全くないわけではありません。
それでも、音楽療法は患者本人だけでなく患者の家族も癒すことが可能です。
最後に治療を受けるのは患者であり、治療の苦痛から患者に負担をかけないことが重要です。
