腹腔内温熱化学療法

化学療法, 温熱療法

情報提供 かーたん様

主人の受けた温熱療法は保険が効きませんでした。

抗がん剤が効いているかどうか確かめるために腹腔鏡でお腹の中を診てもらった時に同時に、温めた抗癌剤を腹腔内に循環させるという治療です。

HIPECというそうです。

常温の抗がん剤をお腹に入れるだけなら保険適用と言われたのですが、効果が高いならとHIPECを選びました。

費用は入院費用諸々含めて60万くらいでしたよ。

 

保険が効きませんし、先進医療特約も使えないですが、腹膜播種には効果が実証されている治療法です。

大腸癌腹膜播種に対する治癒を目指す包括的治療

HIPECを含む集学的治療により長期生存が得られた 腹膜播種(P3)を伴う横行結腸癌の1例

手術後に30~40分お腹の中を温めた抗がん剤でかくはんし、目に見えない取り切れなかったがんを死滅させるために行う治療法です。

しかし、お腹にポートを設置して腹腔内を循環させる治療法もあるそうです。

 

HIPECとは?

腹腔内の臓器に癌(ガン)が発生し、ガンが進行すると、腹腔内にガン細胞がまき散らされるようになります。まき散らされ腹腔内に拡がったガン細胞は、腹腔内の様々な場所の腹膜に接着し、そこで発育して数多くの小さなガンの巣を作ります。

これが腹膜転移です。

種を播いたような発育をするので、腹膜播種性転移(ふくまくはしゅせいてんい)とも呼びます。

腹膜転移を起こすと、腹水や、腸閉塞などを発症し、生活の質が著しく落ちます。また、この腹膜転移は極めて難治性で、これまで有効な治療がありませんでした。

HIPECは、この難治性の腹膜転移を予防し、また、治療するために開発された治療方法です。

腹腔内のガンを臓器と共に切除した後、腹腔内に残存しているガン細胞(目に見えないことが多い)を、抗癌剤と温熱作用により、殺傷することを目的とします。

滋賀医科大学消化器外科では、ガンの種類により、複数の抗がん剤を組み合わせ、腹腔内に入れた温かい生理食塩水を42℃から43℃に加温して、均一な濃度、均一な温度になるように十分にかき回して、腹腔内をかくはんします。

腹腔内にいれた抗がん剤は極めて高い濃度でガン細胞を攻撃します。

温熱の作用で、抗がん剤の効果が高まります。

さらに、温熱作用により、抗がん剤は腹膜にもぐったガン細胞まで届きやすくなり、腹腔内のあらゆる場所に潜んだガン細胞を殺傷することが可能になります。

HIPEC治療効果


病理学的に漿膜浸潤していた進行胃がん(pT3(SE)またはpT4(SI))で、肉眼的にガンがすべて切除できた(治癒切除)症例において、術中に腹腔内温熱化学療法(HIPEC)を受けた症例(39例)は、HIPECを受けていない症例(HIPECの臨床試験以前に施行した手術症例)よりも、有意に生存率が改善しています。

胃がんが切除できた患者さんの進行度(Stage)別の5年生存率を示しています。滋賀医科大学消化器外科で胃がん手術(胃切除とリンパ節郭清)とHIPECを受けた患者さん(80例)は、滋賀医大でのHIPEC施行以前の治療成績や、他の報告における治療成績と比べ、極めて良好な5年生存率を獲得していることがわかります。

HIPECが原因と考えられる重篤な合併症は、これまで認められていません。

通常の手術と同様に、HIPEC手術後は外科病棟で管理を行います。

引用:滋賀医科大学

 

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