腹水濾過濃縮再静注法
お腹に腹水が溜まってきたらまずは利尿剤を処方されます。
しかし利尿剤を飲んでも症状が改善されない場合は腹水濾過濃縮再静注法(CART)になります。
腹水濾過濃縮再静注法はどこの病院でもできるというわけではなく、限られた病院でしかできません。
岸和田徳洲会病院と草津総合病院では腹水濾過濃縮再静注法を受けることができます。
健康保険は適用?
健康保険は適用されますが、月に2回までとなります。
なので腹水の溜まるスピードが早く、月に2回じゃ追いつかないということになると3回目は自己負担か腹水穿刺となります。
しかし自己負担で腹水濾過濃縮再静注法を受けようとするとおそらくとんでもない金額となると思います。
というのも私の母は高額療養費制度を申請し、毎月上限額だったので44,400円に下がっていましたが、腹水濾過濃縮再静注法を1回でその上限の支払いでした。
なので高額療養費制度の申請をおすすめします。
本来なら入院が必要
腹水濾過濃縮再静注法は本来ならば入院での治療になるそうです。
しかし岸和田徳洲会は外来でやってくれます。
草津総合病院はわかりませんので、情報お待ちしております。
外来でやってくれるといいましたが、1日がかりの治療となります。
どれくらい時間がかかるか
岸和田徳洲会病院の場合です。
腹水の量が増えても帰る時間はあまり変わらなかったので、目安となればと思います。
まず8時半からの診察予約なので、7時半に病院着。
なぜかというと血液検査があるので、血液検査の結果が約1時間かかるため早い時間に行っていました。
8時半から9時半までには診察があり、そこから点滴室へ行き、さらにそこから透析室へ移動します。
透析室で腹水を抜きますが、大体昼くらいまでには終わるかと思います。
点滴室へ戻ってくると昼食を食べる時間がもらえます。
昼食から点滴室に戻ると抜いた腹水の濾過したものを再度点滴で入れなおします。
終わるのが大体16時から18時くらいでした。
診察の時間や透析室、点滴室の混み具合で変わってきます。
一番遅かった日は20時くらいになったことがありますが、平均して18時くらいまでです。
ちなみに私はその間は2階の手術待合で本を読んだり寝たりしていました。
腹水濾過濃縮再静注法(CART)
腹膜播種の患者さんの中には腹水の貯留により日常生活に多大な支障が出る場合があります。
従来から、腹水を抜くと体の水分やたんぱく質が失われて、病状に悪影響を与えるものと言われ、腹水は抜かずに利尿剤などの投与や麻薬などの鎮痛剤投与が行われてきました。
CARTはおなかにたまっている腹水をすべて抜いて、必要なアルブミンやグロブリンなどの有用なたんぱく質のみを抽出して、再度点滴で静脈内に返す方法です。不要な水分、がん細胞や細菌などは除去されますので、再静注しても安全であることが明らかとなっています。
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