ナノナイフ治療

情報提供 彩様
ナノナイフとは針を、腫瘍を取り囲むように刺し、針と針の間に 3,000 ボルトの高電圧で、電流を流すことによって、癌細胞に小さな穴を開け死滅させる治療法だそうです。
残念ながら現状転移や腹膜播種があると手術は受けられません。
- 膵臓の中とその周りにとどまっている膵がん(局所進行膵がん)であること(ステージⅣa)
- 遠隔転移がないこと
- 腹膜播種(がんが腹膜に浸潤している状態)がないこと
- 心臓に病気がないこと
- 胆管に金属ステント(胆汁の流れを確保する管)が入っていないこと
上記が手術を受けるにあたっての条件になります。
ナノナイフは現時点で(2016年時点)保険適応にはならず自由診療となり、また費用は230万円となっています。
膵がんのナノナイフの治療効果
ダウンステージングと、長期延命効果。
適応条件
転移や腹膜播種の無い「切除不能の局所進行膵がん」。
こちらも重粒子と同じように動脈などに浸潤していて手術不可になった人には試してみる価値のある治療法かもです。
重粒子と違うのは胃や他の臓器にがんがひっついていても受けることが出来ます。
無事に受けれた治療法。その後の経過
開腹か、皮膚の上から針を刺してアプローチすることが出来るそうですが、私は開腹してナノナイフをしてもらいました(-_-;)
治験だったので何人かは皮膚上から施術し、何人かは開腹になるそうです。術後、麻酔から覚めてからは腹部の激痛と、気持ち悪さからで吐いて吐いて・・・。3日くらいは悪夢でした。
手術してしばらくはCA19-9も7まで下がり、順調に思えたのですが、傷口に膿が溜まり抗がん剤をやっていなかったらまた数値が上がってきてました。
そして4月の終わりにDP-carの手術をしようと開腹した時に腹膜播種が発覚。摘出手術は出来ませんでした。この時点ではナノナイフをやったすい臓がんは大きくなっていませんでした。
その後はフォルフィリノックスと腹膜への抗がん剤パクリタキセルの直接投与。
16年8月にフォルフィリノックスの効果を見るためにMRIを撮ったところがんが大きくなっているということで、ナノナイフだけではがんを死滅しきれなかったこと、フォルフィリノックスが効かないことが分かりました。
ナノナイフの結果はがんの進行を遅らせるにとどまりました。
現在ナノナイフを受けるには
治験という形で東京医科大学病院で2015年12月に手術していただきましたが今はもう行っていないそうです。
その代わり主にナノナイフを進めていたらした先生が他の病院に移られてそちらでやっています↓
山王病院(東京都港区赤坂 8-10-16):
森安医師、ナノナイフ外来。(月・水・木それぞれ午後) 電話:03-3402-3151(代表)
森安先生は目をみてお話ししてくださってとても良い先生でした。
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